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曲がり角にきた墓と仏壇のゆくえ

熱心に信仰している方もいらっしゃるけれど、なんちゃって仏教徒が多いのが日本で、恥ずかしながら私もその一人です。
実際、自分の家の宗派が何で、他の宗派とどう違うのか、よくわかっていない人もたくさんいるのではないでしょうか。
私自身の実家に関しては、東京の墓は弟が、仏壇は北海道で母が守っているので、少なくても私が生きているうちは頭を悩ませることはないと思います。
夫は長男ですので、今は元気な義父母が亡くなってしまうと一手に引き受けざるを得ない状況になってしまいます。
墓はともかく、あの大きな仏壇を仏間も無いマンション住まいでどうするかと考えると、罰当たりとは思いつつうんざりしてしまいます。
娘が二人、そして養子を迎えることなく結婚した母方の親戚では、引き継ぐべき人がいなくなり、とうとう最後は押し付け合いになってしまい、20年以上経った今でも、当事者たちにはわだかまりが色濃く残っています。
3代続いて、一人っ子、しかも女性である友人が結婚した相手は不都合にも一人息子。
実家から引き継いだ分に加えて、婚家の分も管理することになってしまいます。
自分の世代は何とかするけれど、一人娘にそのまま引き継がせることは何としても避けたいと色々と画策しているようです。
簡単にひとつにまとめてしまえれば、一番よさそうにも思えますが、仏教といっても宗派はそれぞれで、お年寄りにとってはすんなり受け入れられないものがあるようです。
結局は、何とかしなくてはという使命感には燃えているものの具体的にはなかなか動き出せず、愚痴と溜息に終始することになっているようです。
何も問題がなければ、墓や仏壇はご先祖様に感謝と祈りを捧げるよりどころとなるかけがえのない大切な物。
それが負担になってしまうのは困ったことです。
折角苦労して建立したお墓が無縁となり荒れ果てているという話もよく聞きます。
政治家がどんなに頑張っても日本の少子化には歯止めがかかる気配がありませんし、墓や仏壇をお守りするために男児を産むという人は稀です。
生涯、非婚を選択する人も増えている現在では、こだわりをすべて実現するのが困難な人も増えています。
住宅事情も昔とは随分変わってますので、マンション用のコンパクトでインテリアにマッチするデザインの仏壇も数多く売られています。
納骨堂にお骨を管理することを選ぶ人、散骨を希望する人など時代とともに少しずつではありますが多様化してきているのは、とても良いことだと思います。
一方、お盆やお彼岸には、お墓参りの人々の様子が決まってニュースになります。
熱心にお参りする様子を見ると、やはり亡くなった近しい方と触れ合える大切な場所であることをひしひしと感じます。
毎日、仏壇に花や水、故人の好物を供え、お線香をたむけて手を合わせるることが心の平安を保ち、生きる拠り所になっている人もいます。
引き継ぐ子供がいない人はもちろん、いる人も、それぞれがベストが無理でもベターな形で、ご先祖を敬い、お守りできるように元気なうちにしっかり考えておきたいところです。
私たち夫婦も、夫の実家の何箇所もあるお墓を、子供たちがすべて管理できるとは思えませんので、粗末な扱いにならぬよう注意して、わかりやすい形で引き継げるようにひと頑張りするつもりです。

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