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永代供養の合祀墓に入って心の安定を

私は50代男性で、80台の母と二人暮しです。
他に姉は居りますが、離れたところに嫁ぎ、家庭を持っています。
お墓をどうするか、数年来の、簡単には解決できない我が家の問題でした。
父は母のところに婿入りした形で、また母の家は戦前〜戦中に離散してしまったので、入るべき先祖代々の墓はありませんでした。
祖父母の墓はあるのですが、母の養父母であり、苗字が違っていることと、生前の確執もあったようで、十数年前に亡くなった父はそこに入れず、その脇に仮の柱を立てて埋葬していました。
そして、私は離婚してしまい、子供もいないことから、将来、守人がいなくなる状況を心配して、母は「散骨してしまう、自分も将来そうしてもらう」「樹木葬のお寺があるようだから、そこに持っていく」「(自分は)献体する」などと言っていました。
ただ調べてみると、樹木葬とはいっても、永代供養にはそれなりの費用がかかるようですし、散骨といってもそこらにばら撒くわけにも行かず、献体には(私もそうですが)姉が反対、しかし反対はしても簡単に引き取るというわけには行きません。
私自身にはそれほどのこだわりは無くて、祖父母のと一緒に入ればいいのではないか、と考えていました。
必要であれば、自分達の苗字を彫ったものに変えてもいいのですし。
ただそれでも、将来、守人がいなくなるのはどうしようもありません。
お寺でも、「場所はいつまで使ってもらっても構わないが、誰も来なくなってしまうのは困る」といわれます。
それではどうするか、というか、母がまた何か言い出すのではないか、それが我が家の数年来の懸案だったわけです。
そうこうしているうちに我が家の旦那寺で、開山記念行事として、合祀墓を作ることになりました。
有縁塔(うえんのとう)と称する共同のお墓で、自分の家のお墓と同様にお参りすることが出来、「お寺が存続する限り(住職のお話)」毎年の彼岸には供養を行ってくれる、永代供養のお墓です。
その話を聞いて、母は父のお骨をこれに移し、自分と息子である私もそこに入る生前予約を行うことにしました。
納骨時にそれなりの費用がかかり、また年忌法要は別にお願いしなければなりませんが、母は「永代供養してもらうと決めたら、気が楽だ」とやっと落ち着き、安心したようで、これが一番良かったと思います。
樹木葬などと、考え方は同じなのかもしれませんが、自分の旦那寺に、塔が見える形で建っているのが安心できるのだと思います。
ただし、合祀にもいろいろのタイプがるようで、私の旦那寺のものは合祀型というのでしょうか、合祀塔の下の納骨するための空間に他の方のお骨と混じった形で収めるものだったので、そこは良く考えてみる必要があります。
一旦合祀したら、「やっぱり分けたい」というわけには行かないのです。
その点、専用のロッカーのようなものが設置されているところではその考慮も必要ないのかもしれませんが、自分のこととして考えてみると、「死んでまでロッカーに入れられるのか…」と逆に複雑な心境になってしまいます。
今になって思えば、費用の点が問題なければ、樹木葬が良かったか、などと思わないでもないのですが、家から距離があったことと、檀家でもないお寺さんというのにも少し抵抗があり、またそんなことをいうと母の気持ちを逆なでしてしまうことになるので、やはりこれでよかった、母の心の安定が一番良かったと思っています。

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